<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 重經昭陵>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 重ねて昭陵を經>
<BookPage: 317-318>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
草昧英雄起，
謳歌曆數歸。
風塵三尺劒，
社稷一戎衣。
翼亮貞文德，
丕承戢武威。
聖圖天廣大，
宗祀日光輝。
陵寢盤空曲，
熊羆守翠微。
再窺松柏路，
還見五雲飛。
<End Poem>
<Translation>
隋末の大亂に群雄きそいたって兵をあげ、割據の勢いをなしたが、結局のところ民衆の謳歌する聲もろともに、天子たるべき運命は太宗の御身に歸した。三尺の劍をひっさげて戰場を往來し、ひとたび軍服を着してたてば國家の大本は安定した。高祖の天下統一を輔佐しては文王の德をまっとうして生民を愛撫したまい、御自身、大統 をつがれてからは、武玉の威をおさめて禮樂をおこし、太平の基を開かれた。その國家經綸の意圖は天のように廣大無邊であったので、今にいたるまで神としてあがめられ、その祭祀は太陽のように輝かしいものである。御陵と御廟は人けのない山のくまにわだかまって、ものものしい警備の武士が線の色も濃い山のまわりを固めている。今、わたしは再びここに参詣して松や柏のはえた路を仰ぎうかがえば、そこにはまた五色の雲が飛ぶのが見えた。なんとなくめでたい心強い感じに満たされたのである。
<End Translation>
<Formatted Translation>
隋末の大亂に群雄きそいたって兵をあげ、割據の勢いをなしたが、
結局のところ民衆の謳歌する聲もろともに、天子たるべき運命は太宗の御身に歸した。
三尺の劍をひっさげて戰場を往來し、ひとたび軍服を着してたてば國家の大本は安定した。
高祖の天下統一を輔佐しては文王の德をまっとうして生民を愛撫したまい、
御自身、大統 をつがれてからは、武玉の威をおさめて禮樂をおこし、太平の基を開かれた。
その國家經綸の意圖は天のように廣大無邊であったので、
今にいたるまで神としてあがめられ、その祭祀は太陽のように輝かしいものである。
御陵と御廟は人けのない山のくまにわだかまって、
ものものしい警備の武士が線の色も濃い山のまわりを固めている。
今、わたしは再びここに参詣して松や柏のはえた路を仰ぎうかがえば、そこにはまた五色の雲が飛ぶのが見えた。
なんとなくめでたい心強い感じに満たされたのである。
<End Formatted Translation>